扶養家族の申請

扶養要件をしっかり押さえて申請

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扶養とは

社会保険・労務の目線での「扶養」とは、社会保険上の扶養を言います(税法上の意味での扶養については、税理士にご確認ください)。社会保険上の扶養で、一番耳にするのは「扶養に入れるか?」というご質問です。この質問を考える上では、「扶養要件」に加えて、「本人が社会保険の強制加入者にならない?」かも併せて考えなければいけません。「扶養要件」を満たしても、「強制加入者になる」場合は、扶養に入ることができず、本人が加入となってしまいます。この二つは切り離して確認をしないといけません。下の図をご覧ください。(図はイメージを掴んでもらうためのものなので、要件は簡略化してます。)

この二つ(「社会保険強制加入の要件」は、更に2つに分かれてます)は、違う点を問われています。よくニュースなどで「○○万円の壁」とありますが、どこの点を問うているのか、ごっちゃになりやすいところです。気を付けましょう。

扶養に入るメリット・デメリットは?

扶養に入るか、入らないかで、変わってくるのは、主に「健康保険」と「年金」の領域です。まずメリットですが、保険料を免除されながら、「健康保険」について、一部保証を受けられます(治療費負担など。傷病手当金や出産手当金は受けられません)。また、「年金」については、保険料を負担することなく、「老齢」「障害」「遺族」年金を受けられます。次にデメリットですが、「健康保険」の傷病手当金をもらえないことに加え、大きい点でいうと、「年金」が基礎年金しかもらえないことです。例えば、「基礎年金のみ」対「基礎年金+厚生年金」で比較すると、障害年金だと1.5~2倍程度、受給金額が変わってきます。「年金」と聞くと老後のためのものとイメージしがちですが、障害や死亡時の保険という意味合いもあります。扶養に入りながら、民間の生命保険に入っている方がいましたら、ご自身で一度その生命保険と厚生年金とで比較してみると、良いかも知れません。

 扶養の要件は、上記の通りチェックポイントが多いので、迷われた方は社労士に相談してみてください。社労士の月額顧問料に含まれていますので、安心して社労士に依頼頂ければと思います。

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